リモートワークが今後増える中、自宅で働くためにオフィスチェアの購入を検討されている方も多いと思います。
ここではインテリア業界10年以上、数多くのオフィスチェアを体験してきた筆者が
デザイン、機能、座り心地から本当におすすめできる厳選オフィスチェアを紹介します。
椅子は長時間座ると違いが如実にでてきます。自分の体に直接影響のあるものですので良いものを選ぶことをおすすめします。
今回紹介するものの中には「高い!」と感じるものもありますが、長時間のデスクワークを前提に最高のものを選んでいますのでその点ご了承願います。
椅子の良し悪しはパフォーマンスにも影響がでます。長時間座るようであればそれだけの投資はする価値があると思います。
是非、本記事を参考に頂き、快適な在宅ワークをお送りください!
目次
オフィスチェアの選び方
チェア紹介の前に簡単にオフィスチェアの選びのポイントをご紹介します。
サイズ感
自分の体に合うか、部屋に入るかの確認が大事ですね。
椅子が大きすぎるとせっかく色々な機能があってもうまく享受できない可能性もあります。
座
椅子に座っていて常に接しているのが座です。ですので座の品質は大事です。
座の硬さはそれぞれ異なります。少し固めの方が長時間利用には向いています。
調整機能
体やタスク(パソコン作業、文字を書く、絵をかく、資料を読むなど)に合わせて椅子を調整できることは大事です。
調整機能はたくさんあればよいというものではないですが、少なくとも座の上下、アームの上下、座の奥行調整はできたほうがよいです。
特に忘れがちで大事なのは奥行調整です、座の奥行を調整できないとバックレストが背にあたらない可能性があります。
背のロック
リクライニングをした時に任意の確度で背をロックしたいのであれば国内メーカーを選ぶことになります。
海外メーカーのものはリクライニングはしますが、固定は90度の角度でしかできません。これは日本メーカーと欧米メーカーの設計思想が違うためです。
前傾姿勢
椅子が前に傾き前傾姿勢がとれる椅子があります。
必須ではないですし、好き嫌いがあるのですが、前傾機能がほしい方はセレクションがかなり狭まります。
リクライニング
椅子によって特徴があります。
大きくは3つ、背だけたおれるリクライニング、背と座が同じ角度で倒れるリクライニング、背と座が個別に動きながら倒れるリクライニング。後者の方が体に不可のない自然なリクライニングで値段も高くなります。
実際に座ってください
できれば購入前に座ってみて下さい。一人一人体形が違いますし、いすの心地よさの感じ方には個人差があります。ここでおすすめする椅子はどれも作りがよく、自信をもっておすすめですが、それも私の主観が入っていることは否めません。是非購入前にご自分で体感してみてください。
それではそれぞれの椅子を見ていきましょう。
15万円~
Herman Miller : Aeron
ハーマンミラー:アーロン チェア
世界で一番有名なタスクチェアです。世界中にファンがいます。
発売から10年以上たっていますが、4年前にアップグレードもありその後も売れ続けています。
エルゴノミックメッシュチェアを世界に発信した歴史的にもアイコニックな製品です。
ポイント
・リクライニングが素晴らしい。姿勢に合わせてグニャグニャと体に追随してきてサポート、体との一体感を感じます。
・メッシュ座チェアの世界最高峰。
・間違いのない座り心地。背と座のメッシュは個所によって硬さが異なり他にない座り心地を提供。
・大きなアームレストが使いやすい。
・12年保証。
注意
・サイズが3つ、A、B、Cとあるので体形にあわせて選びましょう。
- 座り心地 100%
- デザイン 90%
- エルゴノミクス 90%
- 品質 100%
- コスパ 80%
Okamura: Contesssa II
オカムラ:コンテッサ II
アーロンと並んでファンの多いチェアです。こちらも発売から10年以上、2年前にアップデートがありました。
イタリアのデザインと日本のモノづくりが融合した椅子です。
ポイント
・スマートオペレーションアーム。通常座の下にある座の昇降とリクライニングのレバーがアームについていて調整が簡単。
・クッション座が最高に気持ちいい。座の個所によって硬さが異なる異高度ウレタンを採用。
・リクライニングの確度が深く、ロックもできるのでソファのように体をあずけられる。
・10色以上のカラーバリエーション、白フレームがうつくしい
- 座り心地 100%
- デザイン 90%
- エルゴノミクス 90%
- 品質 100%
- コスパ 80%
Steelcase : Leap
スチールケース:リープ
業界世界1位のスチールケース社の高級ラインアップです。
こちらも販売から10年以上売れ続けると思います。
メッシュでなくファブリックの背と座を希望であればこの椅子ですね。
ポイント
・背の作りこみがすばらしい。背中のSの字カーブを支援するとともに柔らかく曲がり、体の動きに合わせて動きます。
・座の全面が沈み込むことで前傾の際に足が圧迫されない。
・アームレのが上下、振り子と共に左右にも動きサポート。
- 座り心地 100%
- デザイン 80%
- エルゴノミクス 90%
- 品質 100%
- コスパ 80%
まとめ
15万円以上の価格帯のものはどれも品質、デザイン、エルゴノミック機能が高いレベルで融合しています。
もちろんエルゴノミックチェアに必要な要素はすべて完備。
リクライニングの軌道が最高に気持ちよく、チェアのバランスが絶妙なのもこの価格帯の特徴。
個人的にはメッシュ座であればアーロン、クッション座であればコンテッサがおススメです。
値段は高いですが普通に使えば10年以上は持つ品です。投資費用対効果は高いと思います。
10万円 ~ 15万円
Haworth : Zody
ヘイワ―ス:ソディ―
アメリカの多くの一流企業に採用されているチェアです。
厚めのクッションと大きい背が体をしっかりサポートします。
総合点の高いオフィスチェアです。
ポイント
・フルエルゴノミックチェア、総合点が高い椅子
・前傾姿勢をとれる
・バックレストが大きく背をしっかりサポート
・ランバーサポートが左右別に動く
- 座り心地 90%
- デザイン 80%
- エルゴノミクス 90%
- 品質 90%
- コスパ 80%
Knoll : Generation
ノル:ジェネレーション
ポイント
・エラストマーバックの背がぐにゃっと曲がる。
・様々な体制に柔軟に対応する椅子
・座のエッジが曲がるので足が圧迫されない
- 座り心地 80%
- デザイン 80%
- エルゴノミクス 80%
- 品質 90%
- コスパ 80%
Okamura : Fionra
オカムラ:フィノラ
昨年発表になったばかりの新しいモデルです。
すっきりと美しいデザイン。コンテッサと同じイタリアのデザイン会社がデザインしています。
フルエルゴノミックチェアに操作性が加わったハイエンドチェアです。
ポイント
・操作レバーが座面のすぐ横にあり、操作しやすい
・ミニマルデザイン
・色や背のカバーを選ぶことでインテリアとマッチできる
- 座り心地 90%
- デザイン 80%
- エルゴノミクス 80%
- 品質 90%
- コスパ 80%
まとめ
8万円 ~ 10万円
Ergohuman : Ergohuman Basic
エルゴヒューマン:エルゴヒューマン・ベーシック
デザインは少しゴツイですが、完全に体をサポートしてくれます。
・背の高さ調整が可能
・独立式ランバーサポートが腰をサポート
- 座り心地 80%
- デザイン 70%
- エルゴノミクス 80%
- 品質 70%
- コスパ 90%
Herman Miller : Sayl
ハーマンミラー:セイル
特徴的なデザインはサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジからインスピレーションを得たもの。
フレームのないユニークな逸品。ハーマンミラーらしい製品。
見た目はポップな椅子ですが、必要な調整機能はすべてカバーしています。
ポイント
・デザインが小ぶりでインテリアを圧迫しない
・前傾姿勢も可能
・カラフル
- 座り心地 70%
- デザイン 90%
- エルゴノミクス 70%
- 品質 80%
- コスパ 80%
Okamura : Sylphy
オカムラ:シルフィー
日本人にちょうどいいサイズ。
包み込む背が気持ちいい、フルエルゴノミックチェア。
オカムラの椅子の中でもシルフィーの座は秀逸。とても気持ちがよいです。
ポイント
・クッション座が秀逸。座り心地がよい。
・包み込まれるような背。背のカーブを変更できる。
・前傾姿勢が可能
- 座り心地 80%
- デザイン 70%
- エルゴノミクス 80%
- 品質 80%
- コスパ 80%
まとめ
8~10万円の椅子は高級感はなく、プラスチックを多様することからカジュアルな印象です。
Ergohumanは中国製の為10万円以上しそうな大きさ、機能をもちながらこの価格帯に入ってくる優れものです。
Saylはアームの可動が上下だけですが、そのほかは調整機能はすべて完備。Sylphyもすべておさえています。
総合点が高く、品質の良いチェアとしてはコスパが良いのがこの価格帯。
Sayl とSylphyはこの価格帯で前傾姿勢が可能なのもポイントですね。
5万円 ~ 8万円
Humanscale : Diffrient World
ヒューマンスケール:ワールド
エルゴノミックチェアでありながらできる限り調整レバーを減らし
極限までシンプルでミニマルな設計を追求した製品。
ポイント
・ミニマルデザイン
・3面パネルの背が背を立体的にサポート
・体重感知リクライニング。リクライニングの強さが自動調整されます。
- 座り心地 70%
- デザイン 90%
- エルゴノミクス 80%
- 品質 80%
- コスパ 80%
Steelcase:Series 1
スチールケース:シリーズ1
小ぶりでありながらエルゴノミクスチェアに必要な調整がすべてついているチェア。
カラフルで丸い曲線の背が特徴。コストパフォーマンスも高いですね。
ポイント
・スリムでありながら高機能(上下左右、首振り)なアーム
・この価格帯でフルエルゴノミックスペックというコスパ
- 座り心地 70%
- デザイン 70%
- エルゴノミクス 70%
- 品質 80%
- コスパ 80%
まとめ
5万円以下
Okamura : CG-M
オカムラ:CG-M
- 座り心地 60%
- デザイン 60%
- エルゴノミクス 50%
- 品質 70%
- コスパ 80%
Itoki :Salida
イトーキ:サリダ
- 座り心地 50%
- デザイン 50%
- エルゴノミクス 60%
- 品質 60%
- コスパ 80%
Kokuyo : Entry
コクヨ:エントリー
・この価格帯で座奥行調整可能、ランバーサポート付き、シンクロリクライニング
- 座り心地 50%
- デザイン 70%
- エルゴノミクス 70%
- 品質 60%
- コスパ 90%
まとめ
5万円以下の椅子は明らか品質面や機能面で劣ってきます。
この価格帯で品質がよいのはCG-Mですが、この椅子は機能が物足りないです。
サリダ、エントリーはこの価格帯でありながら必要な調整機能がありコスパが良いのですが、品質面で少しランクが下がる印象です。
ただ今回挙げた3つはその中でも専門メーカーによってちゃんと作られているお買い得商品です。
総括
いかがだったでしょうか?
今回はオフィスチェアということで、長時間のデスクワークをしっかりサポートする椅子を上げてみました。
なかなか値段が高いものもありますが、もし自宅作業時間が長いようでしたら椅子は投資すべき対象だと思います。
インテリア業界でも家具を決める中で、一番気を使うのが椅子です。それだけ椅子は人の生活に密着した大事なアイテムです。
是非、色々試して自分にあったチェアを見つけてみて下さい。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
あなたのチェア選びの助けに少しでもなればと思います。
それでは、また。