リモートワークが今後増える中、自宅で働くためにオフィスチェアの購入を検討されている方も多いと思います。
オフィスチェアは健康面からもパフォーマンス面からも投資効果は抜群です。
少し値は張りますが、できるビジネスマンは必ず椅子にお金をかけています。
1万円、3万円などの中途半端なチェアを買うよりはしっかりとしたエルゴノミクスチェアをおすすめします。
ここでは仕事用の椅子、ワークチェアの世界で一番有名なブランド「ハーマンミラー」の中からおすすめな椅子を5つ紹介します。
私はインテリア業界に10年以上携わっており、様々な椅子を試してきましたがハーマンミラーの椅子のクオリティ、デザイン性はとても高いです。
ハーマンミラーは世界で一番有名なアメリカのオフィス家具ブランドです。
100年以上の歴史を持ち、ジョージ・ネルソン、そしてチャールズ&レイ・イームズという伝説的なデザイナー達と共に、のちにインダストリアルデザインのクラシックとなる製品群を世に送り出してきました。
そして「ハーマンミラー」の名は「モダン」な家具の代名詞として有名になりました。
アレキサンダー・ジラード、イサム・ノグチ、ビル・スタンフ、ドン・チャドウィック、アイシェ・バーセル、スタジオ7.5、イヴ・ベアールなど、数多くの世界的デザイナー達とコラボレーションを続け、発表される製品はどれも魅力満点です!
製品デザインにおいて唯一無二のブランド、世界中のユーザーに愛されています。
今回は数あるチェアの中から5台を厳選しました。
それぞれ特徴が異なりますので、あなたの椅子選びの参考になれば嬉しいです。
*ハーマンミラー以外の椅子も検討したい人は「在宅ワークにおすすめ!価格帯別【オフィスチェア厳選15選 】(2020年版) -インテリア業界10年のプロが厳選 -」もどうぞ!
目次
ハーマンミラーのおすすめ椅子5選
Aeron ( Remastered )
アーロン(リマスタード)
世界で一番有名なタスクチェアです。
アーロンは世界で初めてエルゴノミックメッシュチェアを発信した歴史的にもアイコニックな製品です。
アーロンの発売後にメッシュチェアが市場に溢れるようになりました。
その為、メッシュには並々ならぬこだわりがあります。
発売から10年以上たっていますが、3年前にアップグレードもありさらに磨きがかかりました。
アーロンの特徴は大きく2つメッシュ生地と独特のリクライニングです。
ペリクル
アーロンのメッシュ生地は、ハーマンミラー社が特許を取得している「ペリクル」と呼ばれる素材です。
ペリクルは通気性と耐圧分布に優れています。
通気性:空気、体温、湿気がこもらないので、通常のクッション座とは異なり、座や背に熱がこもらず快適性があがります。
耐圧分布:アップグレードされたアーロンリマスタードは、進化した「8Zペリクル」が採用されています。
背と座を8つにゾーン分けして、それぞれの張力を変えています。これにより体重が掛かる個所は固く、あまり体重がかからないところは柔らかく体をサポートします。体圧の分散がより効果的になり、体への負荷が軽減されます。
リクライニング
リクライニングは椅子によって特徴があるのですが、個人的にはアーロンのリクライニングが一番好きです。
体に付随してぐにゃぐにゃと曲がります。
他の椅子でもスムーズなリクライニングの椅子はありますが、アーロンのリクライニングはとても柔らかく心地がよいです。
ただこのあたりの感覚は好き嫌いもありますので、是非実際の椅子を是非試してみてください。
アーロンのリクライニングは前傾姿勢までサポートしており、同クラスによく比較されるオカムラのCotessaがありますが、
Contessaは前傾姿勢をサポートしないためにアーロンを選ばれる方もいますね。
もちろん、フルエルゴノミックチェアで、座の上下昇降、リクライニングテンションコントロール、アームの調整すべてできます。何気に好きなのはアームレストです。大きくて手触りがとてもよく使い勝手がいいです。
間違いなく世界最高峰のタスクチェアです。
ポイント
・メッシュチェアの歴史的アイコン
・体との一体感を感じる気持ちの良いリクライニング
・間違いのない座り心地
・大きなアームレストが使いやすい
注意
・背はリクライニングしたポイントでは固定できません。
・サイズが3つ、A、B、Cとあるので体形にあわせて選びましょう。
身長155cm以下の人はA、156-175cmの人はAかB、175cm
リンク
こんな人におすすめ
・とにかく最上級のワークチェアがいい
・デザインがかっこいい椅子が欲しい
・長時間座ってもつかれない椅子がほしい
・前傾姿勢をとってスケッチや書き物もしたい
Cosm
コズム
ハーマンミラーの最新のチェアがコズムです。
背の高さやアームの種類がいくつかありますが、ここではハイバックのリーフアームの仕様をご紹介します。
この椅子のポイントはデザインと操作性のよさです。
デザイン
背座が一体となったメッシュは体を支えるベストなカーブを描き、それ自体がデザインとなっています。
フレームとの一体感、座下のメカ部分と脚に至るまで統一されたカラースキームは美しいの一言。
まるでアート作品のようなチェアです。
アームが特徴的なデザインをしており、これもチェア本体との一体感があります。
リーフアームという革新的なアームはこれまでの調整可能なアームとは異なり、パソコン作業をサポートするというよりは
椅子によりかかり読書やスマホ作業を行うサポートという印象です。
シンプルな操作性
この椅子は調整機能がミニマムで、調整できるのは座の上下昇降のみです。
独自の自動ハーモニックチルトというリクライニングシステムを採用しており、
座る人の体重にあわせてリクライニングの強さを自動調整するというシステムです。
ただ個人的にはすこしテンションが軽いかなという印象です。
コズムは自分の体に合わせて、作業に合わせて椅子を細かく調整するといったたぐいの椅子ではありません。
椅子としてのクオリティは高いですが、いわゆるPCやデスク作業用エルゴノミックチェアとは異なります。
ですので、仕事用などのチェアを探している方はどちらかというと、アーロンやセイルといったチェアの方がおすすめです。
ポイント
・彫刻のような美しいデザインチェア
・シンプルな操作で使いやすい
・リーフアームはリラックスした姿勢でアームをやさしくサポート
・長時間PC作業には若干不向きか?!
こんな人におすすめ
デザイン性の高い椅子が欲しい
体をあずけ、ゆっくりとリラックスできる椅子がほしい
タブレットやスマホ、読書に最適な椅子を探している
操作はシンプルなものが好き
Embody
エンボディ―
エンボディはアーロン後にハーマンミラーが開発にかなりの時間と労力をかけた椅子です。
最近はロジテックと共同でエンボディをベースにしたゲーミングチェアも発売され話題になっています。
ゲームチェアを探している方は「【全く新しいゲーミングチェア】ハーマンミラー、ロジテックと共同でエンボディゲームチェア発売」の記事もどうぞ。
エンボディは作りが他のチェアとは異なります。
「人の体は動くように作られている。なので椅子も体を固定するのではなく、すわっている時の動きをサポートできるものであるべき」との設計思想からつくられています。
ピクセル構造
動きをサポート、据わっていながらに健康を促進するチェアの答えとしてハーマンミラーがたどり着いたのが独自のピクセル構造です。
見た目からもその独特な背の構造がみえますが、背もたれと座面がピクセル状の細かいパーツを組み合わせでできています。
このピクセル構造によって、姿勢の変化によって座面や背もたれの沈み込みかたが変わる動的な面が実現。座る人の体圧を均等に分散し、血流を改善ししているとのこと。
座った際に柔らかく支えられている独特の感覚がします。
是非一度実際に座ってみてください。
アーロンチェアと用途や価格帯も似通っていますが、座った感覚はかなり違います。
メッシュとファブリックという違いもありますが、やはりピクセル構造の部分が大きいと感じます。
またアーロンとの比較で言うと前傾姿勢はアーロンのみ可能な調整機能です。
ポイント
・フルエルゴノミックチェア
・背と座が体の動きに合わせて微動し耐圧分散を最適化
・長時間PC作業には最適
・個性的な見た目と構造
こんな人におすすめ
最高級のタスクチェアをさがしている
長時間PC作業が多い
前傾姿勢はいらない
ゲーミングチェアを探している
Sayl
セイル
特徴的なデザインはサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジからインスピレーションを得たもの。
フレームのないハーマンミラーらしいユニークな逸品。
見た目はポップな椅子ですが、エルゴノミックチェアに必要な調整機能はすべてカバーしてる優れものです。
価格帯もハーマンミラーの品ぞろえの中では、抑えられていてコスパが一番高い椅子だと思います。
小ぶりで一見背が少し頼りなくかんじますが、座ってみると十分なサポートを得られます。
リクライニングしてリラックスできる椅子ではありませんが、PC業務や何か書き物をするにはよい椅子です。
ただ個人的にはアームは少し心もとない感じがしました。
全体的なデザインもあるので大きいとかっこ悪いのでしょうが、ちゃんと使うには少し物足りない感じです。
ポイント
・デザインが小ぶりでインテリアを圧迫しない
・前傾姿勢も可能
・カラフル
・アームの機能は限定的
こんな人におすすめ
おしゃれでカラフルな椅子をさがしている
大きでごつい椅子は好きじゃない
長時間座っていても疲れない椅子がいい
Setu
セトゥー
セトゥーはミニマル設計で、シンプルなチェアです。
いわゆる、エルゴノミックチェアではないのですが、もし一日8時間も座り仕事しないよ。
PC作業ばかりではなくて軽くてインテリアを圧迫しないチェアを探しているという方にはおすすめです。
デザインはシンプルで機能美を感じるチェアです。
操作は座の高さ調整のみ。
調整が必要ないので、あなた以外のほかの家族がすわっても説明の必要なくすぐに誰でも気持ちよく使えます。
調整機能がないからといって、快適性が損なわれているわけではありません。
キネマチックスパインという、プラスチックフレームが心地の良いリクライニングを実現しています。
個人的にはこういったシンプルなチェアは大好きです。
家に合って使い勝手のいい椅子はこういった椅子かもしれません。
ポイント
・印象も実際の重量も軽い椅子(8kg以下)
・調整機能は上下昇降のみ
・不必要なものを削ぎ落した機能美
こんな人におすすめ
・おしゃれでクールな椅子がほしい
・できるだけ細身なデザインが好き
・8時間PC作業などはしない
まとめ
今回取り上げた商品はどれも自信をもっておすすめできる商品です。
一日8時間以上などの長時間使用のエルゴノミックチェアを探している場合は
アーロン, エンボディ, セイルをおすすめします。
この3つは調整機能も全て完備しており、必要なサポートを得られます。
背を倒したリラックスし態勢をとりたい人はコズムを是非検討してみて下さい。
PCに限らずタブレット、スマホ、ウォッチなどこれからの働き方によりフィットするのはコズムかもしれません。
もう少しライトなデザインが好きな方は
セトゥーがおすすめです。
是非ぴったりの椅子を見つけて快適なWork From Homeを!
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